伊藤博文逸話: 井上毅、伊東巳代治、金子堅太郎をAmazonkindleで発売しました。

「女好き」と言われる伊藤博文ですが、同時代の人たちの証言を見ていくと、実際には女性に淡白で、女性関係の噂は対抗勢力の創作・誇張であったり、芸者自身が「自分は伊藤博文公の寵愛を受けている」と縁を持ったこともないのに宣伝のために嘘をついたりが多かったそうです。

他にも最初の奥さんである入江九一さんの妹・入江すみさんとのことや、よくある鹿鳴館スキャンダルの実態などを書きました。

「伊藤博文は女遊びがすぎて家を失って野宿していた。それで首相官邸が出来た」などの今に残る風聞も、当時の手紙を調べて伊藤が東京に家があり、憲法作成のために井上毅らが集まっていたことや、首相官邸が実際にはその前に太政官官邸があって首相官邸は新たに建てたのではなくその転用であることなども記しています。

伊藤博文の質素な生活や、読書好きの面。
伊藤の身長体重、英語力、趣味、酔うとどうなるか、憲法発布日当日に忘れ物をした話、金銭面、食の好みなど、伊藤博文の人物像が見える逸話をいろいろとまとめています。

伊藤博文逸話: 井上毅、伊東巳代治、金子堅太郎良かったらお読みください。 Amazon Kindle Unlimitedにご加入の方は読み放題に入れておりますので、無料でお読みいただけますので、ぜひ気軽にお読みください!



以下、他の章の解説も。

第一章は伊藤博文本人の逸話がメインですが、第二章では伊藤博文と井上馨、山縣有朋、大隈重信との関係がわかる逸話を揃えました。

御神酒徳利である井上馨(志道聞多)との友情は、イギリス留学の話も晩年の話も有名なのですが、初めて見る方のために入れています。長州ファイブの頃の俊輔と聞多が明治になってどのような関係になったかも見ていただけたらと思います。

山県有朋との関係は、よくある伊藤と山縣の比較だけでなく、山縣の政治家としての面、山県と伊藤の部下たちとの関わりも書きました。

部下の話が出るのは大隈重信も同様で、明治十四年の政変で袂を分かったように見える二人ですが、その前後がどんな付き合いであったのかを書いています。伊藤の死に際し、大隈が残した言葉が二人の関係と大隈が伊藤をどう思っていたかが感じられる言葉かと思います。

第三章は大日本帝国憲法(明治憲法)を作った伊藤博文三羽烏の三人、井上毅、伊東巳代治、金子堅太郎の逸話を書いています。

有名な逸話である井上毅と教育勅語のことや、伊東巳代治が大日本帝国憲法の入った鞄の盗まれてしまった話、金子堅太郎が実はハーバード大学でアメリカ大統領セオドア・ルーズベルトと知り合ってなかった話なども入れています。

井上毅は法律面や思想面では多く語られていますが、どんな人であり、どんな生活をしていたかは書かれることが少ないので、そういった個人としての井上毅について書いてみました。


伊東巳代治は19歳から伊藤博文に仕えた身長の高い容姿端麗な情報官僚で、高い語学力と体力で伊藤の秘書として活躍し、35歳で内閣書記官長になるという希代の人物でしたが、大正時代になると憲法の番人として内閣の鬼門になったため、その面を語られることが多く、明治の頃の姿が書かれることが少ないため、伊藤と共に歩んだ頃の伊東巳代治を書きました。

金子堅太郎は日露戦争のポーツマス条約での活躍や、北海道の囚人道路に関わる『北海道巡視意見書』の話が多く、金子の他の面が書かれることが少ないので、金子の個人としての面や、金子が関わった他の事件などを記しました。

また、井上毅と伊東巳代治の関係、伊東巳代治と金子堅太郎の関係、井上毅と金子堅太郎の関係を難しい面は出来るだけ省いて書いています。

他にも小野梓、矢野龍渓、奥田義人、馬場辰猪、高田早苗、尾崎行雄、徳富蘇峰、朝比奈知泉なども出て来て、明治官界を感じられる逸話になっているかと思います。

長くなりましたが、意外と知られていない伊藤博文の人物像が見えて、井上毅・伊東巳代治・金子堅太郎に興味を持っていただけたらうれしいです。



伊藤博文に関する50の逸話と、伊藤と井上馨、山縣有朋、大隈重信との関係と逸話、井上毅、伊東巳代治、金子堅太郎の6つの逸話とそれぞれの関係と夏島の話が入った目次を載せますので、興味のある項目がありましたら、ぜひお願いいたします。

<逸話目次>

第一章 伊藤博文逸話
・どこ出身でも『日本人』
・豪奢な邸宅や庭園に興味がない
・伊藤の身長など
・博文の名前の由来
・女性に淡白だった
・谷のない伊藤
・伊藤の性格
・我らは等しく憲法学者
・大隈から渡された紙を燃やす
・質素な生活
・山座円次郎を一喝する
・大磯と統監道
・薩摩人のふりをする
・気が強いタイプを好む
・愛妾と言われた人との冷めた最後
・伊藤の英語力
・金銭に清廉だった
・伊藤が家がなかったから首相官邸が建てられた?
・可愛がっている人でも地位は与えない
・無類の読書好き
・晩年に愛刀家に
・実は財政関係が苦手だった面も
・調和的で中道
・人の寝室でも風呂でも構わず入る
・専門家に任せるのを恥じない
・憲法発布式に忘れ物
・金沢文庫を再興する
・新しい学問に理解が深い
・伊藤と松下村塾
・ショートスリーパー
・若い人に気さく
・よく殺されかける
・愛され一人っ子
・伊藤の囲碁の強さ
・同県人でも厳しい
・箱根の怪美人
・酔うとどうなるか?
・死の直前に木戸の墓参り
・教育家としての伊藤
・妻にはひらがなで手紙を
・日本食を好む
・伊藤の恩師
・子飼いの部下は自分のもの
・自立を許さない
・伊藤と巳代治の疎隔
・仮装舞踏会
・台湾統治の成功は伊藤のおかげ
・教科書の中の伊藤
・伊藤の評価
・伊藤の部下は幸せになれない?

第二章 伊藤博文と同時代の人たち
〇井上馨との厚い友情
・出会いと英国密航
・馨の暗殺
・馨の甥を養子にもらう
・宮中に評判の良くない馨
・伊藤を欧州に送り出す
・伊藤内閣と馨
・馨が支える関係
・伊藤の悪口は言わない
・伊藤の看病
・馨の回復と伊藤の死

〇山縣有朋との関係
・伊藤は「来い」山縣は「行け」
・出会いと幕末
・欧州に行った伊藤の代理
・山縣に期待する伊藤
・井上毅を使って教育勅語を作る
・金子に憲法案漏洩を伝える
・伊東巳代治を使って伊藤を政友会から離す
・寒梅の一枝を山縣に贈る
・陛下の前で山縣と言い合い
・公式令で山縣の力を抑えようとする
・伊藤の死を羨ましがる
・山縣の伝記も伊藤がキッカケ

〇大隈重信との関係
・互いを認め合う存在
・築地梁山泊
・明治十四年の政変
・大隈に手紙を出そうとしてやめる
・大隈の部下と伊藤の付き合い
・大隈こそが豊太閤
・大隈を見舞う
・早稲田二十周年の式典に参加する
・「表面は政敵、私交上は親友」
・伊藤の死を悲しむ
・大隈と伊藤の死

第三章 伊藤博文の部下たち

・伊藤博文の三羽烏

〇井上毅
・明治国家に命を捧げる
・質素で本に囲まれた生活
・明治十四年の政変
・交流範囲が広く、友達が多かった
・教育勅語の作成に反対する
・黒葬礼

〇伊東巳代治
・伊藤博文の一番の腹心である情報官僚
・憲法草案が盗まれた話を昭和天皇陛下にも
・平民的交際
・桂太郎と吉野作造の人生に影響を与える
・伊藤の扱いが上手かった
・いつでも伊藤のそばに

〇金子堅太郎
・社交的なハーバード大学出身の秀才
・酒とも芸者とも縁を持たない
・奥田に学校を追い出される
・人力車に脅される
・大臣の卵
・現代的な感覚

〇三羽烏の関係
・毅と巳代治の関係
・巳代治と金子の関係
・毅と金子の関係
・夏島の話